赤いブランコ
赤いブランコふたり乗り
漕げば大人になってくようで
あの山もあの頃のまま
ただそばにいないだけ
朝が日々を照らして
忙しく暮らしていても
待ち過ぎて
ずっと待ち過ぎて
帰ろうよ
あの日の場所で会いたい
小さな頃に描いてた
夢の続きはもう見ない
いつもふたりは笑ってた
忘れることがただ怖い
声も言葉ひとつも
約束も胸の痛みも
軽々と抱き上げる手も
見下ろした小さな町も
朝が日々を照らして
忙しいフリしていても
幾つもの時を越えても
寝ころんだ小さな部屋も
手触りも好きだった花も
突然の白い子犬も
泣きぬれた夜もう何度も
この先もずっとずっと先も
会いたい
会いたい