午前三時半を過ぎた頃
僕らを残して次の世界へ
前を向けと言うかのように
幸福のしっぽを掴ませた
“好きなことをして 友を大切に
自分の目で見て 母をよろしく”と
歩くことがままならない中
部屋に響いた“よくやった”の声が
眩しい朝焼けと重なり
とまらない涙に good-bye
半世紀燃えた命の灯火を忘れぬように
五線譜に書き込んでいる
いずれはみんな同じ何処へ
それでも悲しいね good-bye
まだどこかで信じられないけど
またどこかで会える 信じて good-night
交わす言葉もいつしか減り
目を合わせることもなくなった
刻に限りがあるという事
17の僕には早かった
もしも僕と笑い合った人が
もしも僕と殴り合った人が
もしも僕を支えてくれた人が
もしも僕を見つけてくれた人が
もしも僕の頼れる人が
もしも僕の憧れる人が
もしも僕の愛する人が
もしも“さよなら”とわかったとしても
しとけばよかった言っとけばよかっただとか
過去の幸せよりも後悔が先に
もう 出てしまわぬように
誕生日を過ぎてても
なんの記念日じゃなくてもいいかい?
たった五文字だけど恥ずかしいから
音に乗せて言うよ “ありがとう”
眩しい朝焼けと重なる
後悔の涙には good-bye
半世紀燃えた命の灯火はまだ鮮明に
音として今燃えている
いずれの話はいずれしよう
悲しみは別にして good-bye
まだどこかで見てると信じている
またどこかで会える 信じて good-night