何もない部屋で一人
靜(しず)かな音(おと)が突(つ)き刺(さ)さる
あなたにもわかるでしょ
私の心があ…
少しだけ揺(ゆ)れている
小(ちい)さな聲で呟(つぶや)いた
あなたにも見えるでしょ
私の心があ…
いつの間(ま)に通(とお)り過(す)ぎていく
わかっていたけどあ…
繰(く)り返す季節(きせつ)だけ
いつも側(そば)にいて欲しくて
胸に咲(さ)いた福壽草(ふくじゅそう)
私はどう乗(の)り越(こ)えただろう
寂しくはないと言い聞(き)かせて
戸惑(とまど)っても追(お)いていかれないように
大切なガラクタ達に
白い翼(つばさ)が生(は)えていく
何(なに)食(く)わぬ顏(かお)で放(ほう)り投(な)げて
明日は一度きりじゃないからあ…
何もない部屋で一人
夜空(よぞら)の星(ほし)を見上(みあ)げていた
あなたにも見えるでしょ
私の心があ…
時間は巻(ま)き戻(もど)せない事(こと)
わかっていたけどあ…
変わらずにいられるのなら
泣き蟲で染(そ)められた日々も
咲(さ)き誇(ほこ)った福壽草
ああ頬(ほほ)を伝(つた)うこの涙(なみだ)を
私はどう受(う)け止(と)めたらいい
ありふれた言葉を重(かさ)ねて
離(はな)れても忘(わす)れられないように
寂しげな街(まち)の燈(あか)りに
甘い魔法がかかっていく
臆病(おくびょう)な心を開(ひら)いて
明日は一度きりじゃないからあ…
いつの間(ま)に通(とお)り過(す)ぎていく
わかっていたけどあ…
もしも願(ねが)い葉(かな)うのなら
いつも側(そば)にいたい
幸せのひと欠片(かけら)
もう恐(おそ)れないよ
ああ鳴(な)り響(ひび)く祝福(しゅくふく)を
私はいつ気(き)づけただろう
雨上(あめあ)がりの道(みち)照(て)らして
手探(てさぐ)りで立(た)ち止(と)まらないように
新しい世界の中に
淡(あわ)い不安が溶(と)けて行く
泥(どろ)だらけの服著(ふくき)替(か)えて
明日は一人きりじゃないからあ…