後姿の時雨れてゆくか (置き傘にご注意を[東方星蓮船])
原曲:萬年置き傘にご注意を
気付けば獨りきり殘され
誰も知らぬ場所を徬徨って
役目も果たせずにいつまで
永らえ続ければいいのだろう
數えることさえ馬鹿らしい
そこにあるのは擦れ違いだけ
心は冷たく凍りつく
溶かす溫もり決して見つからず
獨り歩く分厚い雲を見上げて
辿り著く場所もわからずに<時は過ぎ>
雨が降れば誰かの溫もり想い
寂しさがこの胸を突き刺す
生きる意味さえなく疎まれ
居場所さえ定まらないなら
この世を呪わずにどうして
道を選ぶことができるのか
全ては虛しい繰り返し
心にかかる雨雲はいつ
晴れる日を迎えるのだろう
待ち続けても違う日は來ない
空は巡り流れる時を映して
自問の荒野を見下ろせば<いつまでも>
獨り憂う存在の意味は消えて
差し伸べる手を求めて明日を見る
不意に訪れる方舟は
どこへと向かい何を見つける
拠り所のない期待だけ
心動かし今空目指して
やがて明ける長い暗闇の中で
確かに見える救いの手が<輝いて>
それはきっと無償の愛を授けて
一つの不條理を壊すだろう