嗚呼、夏の空気に浮かれた者ほど怖いものはない
嗚呼,暑氣炎天躁動不安的景象令人無比畏懼
嗚呼、宵は花見か月見で一獻が風流でざんしょう
嗚呼,夜晚花前月下舉杯暢飲風雅之至令人餘味無窮
笛の音にツラ上げりゃあ
笛聲悠揚而起
お月がこんなに!
如此月色!
空デカく寫った真っ赤な杯
如一盞巨大赤紅漆杯映在夜空
ほら馴れねえ高下駄履くからさ
你瞧,穿這高齒木屐很不習慣吧
ド派手に転んだお上りさん
誇張的摔倒在地的鄉巴佬
野良貓がギャーッ
巷子裡野貓“喵”的一聲
東京は夜
東京入夜
城下にひとひら舞い
城下翩翩起舞
また散りゆく浮世につきNot fair
人浮於世瞬息萬變Not fair
尻目にもかけない女子は酩酊狡猾花魁
看似趾高氣昂的女人們只是些愛酗酒又狡猾的花魁
召し上がればはっとする
如果招待她一下態度立刻就能轉變
凝りに凝った毒気多めのオードブル
沉迷於這烏煙瘴氣之中
道外れて王道ぶるバカが集まるここ東京
離經叛道的蠢貨們道貌岸然的聚集在這東京
嗚呼、目新しいものだけが好きなんだなアタシ知ってた?
嗚呼,我只是喜歡新奇的事物啊,知道了嗎?
嗚呼、ゆくもかえるも分かれては知るとも知らぬも東京
嗚呼看盡悲歡離合既熟悉又陌生的東京
まだキミが好きなんです
還是喜歡你啊
商売上手床上手
會做生意且“業務精通”
一糸亂れぬ著付けに似合わぬ噓つき
衣冠禽獸的騙子
キミ、風凜揺らした戀泥棒
你、風姿搖曳的偷心賊
浮気な候とも金輪際
連那些逢場作戲也到此為止吧
サヨナラ東京!
再見了東京!
お月がこんなに!
如此月色!
空デカく寫った真っ赤な杯
如一盞巨大赤紅漆杯映在夜空
汽笛が響き渡る馬喰町
汽笛聲迴盪在馬喰町
別れ際は涙で飾るもの
告別之際該用淚水裝點
雨四光東京は夜
在花牌聲中東京入夜
滔天!滔天!滔天!
嗚呼、おごれるもの久しからずこの世は泡沫でしょ?笑
嗚呼、驕縱者必不長久 此世乃泡沫?我笑了笑
嗚呼、ゆくもかえるも分かれては知るとも知らぬも東京
嗚呼、看盡悲歡離合 既熟悉又陌生的東京