サルスベリの揺れる頃
泰山木の誇らしい咲き姿
何も言わずに語る命の輝き
微笑みにそっと引き寄せられて
甘い香りに甦る想い出
土の匂い太陽の匂い
夕暮れ時の優しい聲
體中で受け止めた今日が
靜かな夜を連れてやってくる
庭先に咲いたサルスベリの花
風に揺られて何かにうなずいた
スケッチブックと鉛筆片手に
腰を下ろした縁側のぬくもり
白い紙に描いた花々
空に浮かべて眺めていた午後
誰かがそっと頭を撫でて
夢の続きを守ってくれてた
時はあまりにも早く流れすぎた
數えきれない場面は寶物
大事な想い出はどこか奧の方へ
しまっておこう
必要な時まで