裡側
走り続けた道
立ち止まると風は止んで
掻き消してた音が響いた
あの雨もあの涙
偽りも愚かさも
総ての裏側へ
行けたなら輝いて
映るだろう
今なら
思い出はいつより
酷く優しい色帯びて
消え行くこの胸に刺さった
花びらに風が吹き
柔らかく勇ましく
揺ら揺ら落ちるように
剝がれては見得て來た
真実の愛しさ
もしも今世界から
少しだけ罰を受け
時間が戻るなら
どこへ往く何を観る
あの雨もあの涙
あの聲もあの日々も
総ての裏側で
出逢えたら輝いて
映るだろう
今なら