ありえない幕間劇(その六)・『大罪を犯しまくる』
ありえない幕間劇(その六)『大罪を犯しまくる』
不可能的幕間劇(其六)《犯下大罪》
(福部)やあ、しかし今日の奉太郎の推理もなかなかだったね
呀,今天奉太郎的推理也是有點東西啊
あの尾道が勘違いした理由なんて、普通はたどり著けないよ
那個尾道搞錯了的理由,一般想不到吧
(折木)そうか?結構気づきそうなもんだと思うが
是這樣嗎?我倒覺得還挺明顯的
(千反田)でも、本當に折木さんはすごいと思います
折木同學真的很厲害啊
(伊原)千ちゃん、調子に乗るから褒めないほうがいいって
千醬,別誇他當心他膨脹
それより福ちゃん、そのお店ってまだなの
說起來福醬那家店還沒到嗎
(福部)ん?そろそろだよ。おっ!
嗯?馬上到了
(千反田)あれですね、神山サンド開店フェア、一個百円とあります
是那邊吧,神山三明治開店特惠,一個一百円
(福部)今日が最終日なんだ、ぜひとも食べておかなければ、って思ってね
今天是最後一天啦,我尋思一定要來吃吃看
(折木)そんな理由で古典部を全員連れてきたのか
就這個理由把古典部全員帶過來嗎
(店內)
(店員)ありがとうございましたー
謝謝惠顧——
(伊原)ね、福ちゃん、なんかこの店…
吶福醬,這店…
(福部)あ、ガラガラだね
呃,有點糟糕
(折木)そういう日もあるんじゃないのか
這種事情不也是會有的嗎
(福部)まあ、とにかく食べようよ、いただきまーす
嘛,總之嚐嚐吧,我開動了
(千反田)皆さん、どうしたんですか?
大家怎麼了嗎
(伊原)まっずー!
地獄級難吃!
(折木)あ、これはひどい
啊,這難吃得過分了
(福部)なんか変な匂いするよ、中身もバサバサだし、完食は不可能だよ、パスパス
有股怪味道,餡也是乾巴巴的,不可能吃完的
(伊原)捨てるの
要扔掉嗎
(福部)わるいけど、ムリ
抱歉,真不行
(伊原)捨てちゃった…
扔了…
(千反田)福部さん!
福部同學!
(福部)な、なに、千反田さん
怎、怎麼了,千反田同學
(千反田)今何をしました!捨てましたね、一口しか食べてないのにゴミ箱に捨てましたね
你剛剛乾了什麼!扔掉了吧,你只吃了一口就扔進垃圾箱了吧!
(福部)そりゃあ、もったいないけど、あれはムリだよ
那個是…,雖然浪費那是真的沒法吃啊
(千反田)いいえ、私言いましたよね、食べ物を粗末にしたら怒るって
不,我說過的吧,浪費食物的話我會生氣的
正しく今がその時です!どういうつもりですか?バカなんですか?死にますか?
說的就是現在!你想幹什麼?你是蠢嗎?你想死嗎?
(伊原)千ちゃん、それ、大罪の一つだよ
千醬,這是大罪之一啊
(折木)『憤怒』だな
“暴怒”啊
(千反田)あ、そうでした、すみません福部さん
啊確實,抱歉福部同學
(福部)やあ、いいけどさ
額,這倒是沒關係
(千反田)とは言え、もったいないのは事実です
雖這麼說,浪費了是事實
皆さん、食べないなら私がすべていただきます
各位,不吃的話全給我來吃
さあ、折木さんも摩耶花さんも、そのサンド私に下さい
折木同學和摩耶花,請把那三明治給我吧
福部さんが捨てたサンドもすぐに回収すれば問題ないです、三十秒ルールです
福部同學扔掉的三明治馬上回收的話也沒有問題,三十秒原則
(伊原)千ちゃん、それも大罪の一つだよ
千醬,這也是大罪之一呀
(折木)『強欲』だな
“貪婪”啊
(千反田)気にしません!では、いただきます
我不管!那麼我開動了
(福部)一気にどかぐい? !
一口氣吃了? !
(伊原)また大罪の一つを
又是一宗大罪
(折木)『暴食』か
“暴食”嗎
(千反田)はー、完食しました…
哈,吃完啦
(伊原)千ちゃん
千醬
(折木)しかしあのまずいサンドをよく食ったな
還真把那麼難吃的三明治吃下去了
(福部)千反田さんとしてはありだったの
千反田同學覺得味道還行嗎
(千反田)いいえ、失笑するレベルです
不,是讓人失笑的水平
パン生地も安いですし、具もでたらめですね
用了很差的麵包,餡也是一塌糊塗
そもそも調理が乗ってません
說到底還是做得太差
私だったら、同じ食材で百倍おいしいサンドを作って見せますよ
給我一樣的食材,我能做出一百倍好吃的三明治
まあ、そこらの素人さんには無理でしょうけどね
呵,那幾個菜鳥是肯定做不來吧
(伊原)それも
大罪這也是大罪
(折木)『傲慢』だな
“傲慢”啊
(福部)ていうかキャラおかしくなってるよ、千反田さん大丈夫?
不是,人設有點崩了啊,千反田同學沒事吧?
(千反田)え、大丈夫なんじゃないですか
誒,大概沒事的吧
(福部)なにその投げやりな態度
這無所謂的態度是怎麼回事
(千反田)ていうか、どうでもいいです
都無所謂了
キャラだのなんだの、面倒くさいの嫌なんですよ
人設什麼東西的,麻煩死了
やらなくてもいいことなら、やりません
崩了也行的話,我不管了
(伊原)また大罪
又是大罪
(折木)『怠惰』か
“懶惰”嗎
(伊原)ああ、千ちゃんが壊れた、福ちゃんどうしよう
啊啊,千醬壞掉了,福醬怎麼辦啊
(福部)大、大丈夫だよ摩耶花、いたいいたい、あんまり腕にしがみつかないで
沒、沒事的摩耶花,疼疼疼,別掐我手腕啊
(伊原)だけど、だけど
但是,但是
(千反田)ああ、摩耶花さん、そんな、どさくさで福部さんに巻きあったしがみついて!
啊啊,摩耶花,居然趁亂握住福部同學的手腕
焼けますよね、お二人さん、ひゅひゅうって感じですか?いけるもんですよね!
兩位很火熱嘛,咻咻的感覺是嗎,很行啊!
(折木)今度はなんだ
這次又是什麼
(千反田)まあ、あれですよ、リア充爆発しろってとこですね
嘛,就是那個,現充爆炸吧
え、はいはい、末永く爆発してくださいよ、もう!
誒好的好的,請永遠爆炸吧,真是的!
(伊原)こ、この大罪は
這、這大罪是
(折木)ん、『嫉妬』だな
嗯,“嫉妒”啊
(福部)あ、だとすると、殘る一つの大罪は…『色欲』!
啊,那麼剩下的一宗大罪是…“色欲”!
(伊原)千ちゃんがエッチになった!
千醬變得H了!
(千反田)なんだか、熱くなってきました、ちょっと脫いてもいいですか
好像有點熱起來了呢~能脫一點嗎
(伊原)ぜひ!
請務必這麼做!
(折木)おい待って!なぜそこで伊原がよろこぶ
餵等等!為什麼伊原會興奮
(福部)でもすごいよ奉太郎、千反田さんがしどけない格好で摩耶花にしなだれかかってるよ
但是不得了啊奉太郎,衣冠不整的千反田同學正依偎在摩耶花身上
(千反田)摩耶花さん〜
摩耶花~
(伊原)おお、むしろご褒美です
哦哦,不如說是賞賜啊
(福部)ご褒美なの?
是賞賜嗎?
(伊原)ん、これはこれであり
嗯,這個可以有
(千反田)摩耶花さん、『まどろみの約束』を交わしましょう
摩耶花,我們來互相交換“微睡的約定”吧
こう、ドドンと、ポイントは脇の下とか、ふくらはぎとかです
像這樣……point在腋下,還有小腿肚
(伊原)これで、鼻血ムードは…
這,鼻血模式要…
(福部)正気に戻ってよ、千反田さん!
快回歸正常啊,千反田同學!
(折木)なんというのか、いろいろ最低です
怎麼說好呢,各種不妙啊