少女

白い壁お染めて草笛が響く丘
暈染著白色牆頭草笛聲響起的山崗
菜の花とそして夕月
芥菜花還有那傍晚的月亮
切れた鼻緒帰り道の少女が一人
斷了的木屐帶少女獨自踏上歸途
燈りが戀しくて震えてた
因懷戀燈光而顫抖起來
かすりの著物おさげ髪には
碎白點花紋布的和服雙馬尾辮子上
飾りなどありません
沒有任何的裝飾
服を著せかえても人形は
就算換身衣服人偶也
言葉など知りません
依舊不會說話
ふり向いて僕を見つけ
回首看著我
うれしそうに微笑んだ
泛起歡喜的微笑
名も知らぬあどけない少女よ
連名字也不知道的純真少女啊
青いホタル今も甘い水をさがして
綠色的螢火蟲現在也在尋找甘甜的水
見つけられず迷い込んだ
卻沒能找到迷失了方向
セロハン越しのぞいて見ていた大きな空に
在透過玻璃紙窺見的廣闊夜空上
まだ星は輝いていますか
星星還在閃耀嗎
遠くへ飛ばそうと紙風船
好像要往遠方飛去的紙氣球
たたいたら割れました
叩打一下就會碎裂撕開
大人になっても夕立に
就算成為大人了也總會
ふられてばかりいます
被傍晚的驟雨淋透
あわれ戀も知らないで
可憐啊連戀愛也不懂
まつげぬらした少女は
打濕雙睫的少女
悲しき夕焼けのまぼろしか
是那悲傷晚霞的幻影嗎
ふり向いて右手を振り
回首揮動右手
うれしそうに微笑んだ
泛起歡喜的微笑
いつか見た僕だけの少女よ
這似曾相識只屬於我的少女啊
おさげ髪には紙風船
雙馬尾辮是紙氣球