くろうばあないと
生まれ落ちたあの日から
炭素になるその日まで
運命な気がするから
お花畑の果てから
追いかけてくるものから
逃げ切りたいと思うの
テストが近いの真面目でいたいの
一蓮託生よ私たち
悪くなんかないよ
事故みたいなものだよ
一連託生よ私たち
毒を食らわば皿まで
欲を食らわば身體まで
罪を食らわば人まで
愛を食らわば墓場まで
私だけのくろうばあないとさま
私を守って。守って。守って。
毒を食らわば皿まで
欲を食らわば身體まで
罪を食らわば人まで
愛を食らわば墓場まで
私だけのくろうばあないとさま
私を守って。守って。守って。
すこし小さくなった炭素の
かたまりが誓いな気がするから。
お花畑の下からかすかに
香るものから逃げ切りたいと思うよ
皆もそうでしょ?
毒を食らわば皿まで
欲を食らわば身體まで
罪を食らわば人まで
愛を食らわば墓場まで
私だけのくろうばあないとさま
早く手を取って。焦って。焦って。
毒を食らわば皿まで
欲を食らわば身體まで
罪を食らわば人まで
愛を食らわば墓場まで
むかえにきてくろうばあないとさま
私を守って。
嗚呼、よくできました!
人のために人を殺すも
身替わりの身替わりになるのも
文學ですね。文學ですね。
四つ折りの紙越しの表紙
先の無いページが透けるのも
文學ですね。文學ですね。
流されて生きてきた私
ここで逃げる権利を得るのも
文學ですね。文學ですね。
渡り切れやしない赤信號
青になる前に踏みこむのも
文學ですね。
文學ですね。
テストが近いの 真面目でいたいの
一蓮託生よ 私たち
悪くなんかないよ
事故みたいなものだよ
一連託生よ 私たち