雨音
吹きすさぶもの溢れてゆくもの
冷たくもまた隣には…
何故かな
こんなにも凪ぐ陽が痛むのは
雨音よ
僕の此の生きる苦を洗い流してよ
止まぬ雨のようか細く浸る心
絶えず此処に
心から「人」を憎み忌み
でも
僕もまた同じ「人」であるということを…
吹きすさぶもの溢れてゆくもの
果敢無くも消えまた生まれ
降り頻る涙のよう
こんなにも遠く見えぬのか
梢に浮かぶ濕りし笑む陽
僕にまた刺さる
雨音よ
僕の此の生きる苦を洗い流してよ
止まぬ雨のようか細く浸る心
絶えず此処に