チエルカ/エソテリカ
頭からフオウル嘲嗤った胡亂錯覚と空白の隙間に在す部屋で
誤った邪論酸化喰らうバビロン失腳に仕舞ったいのちの匂い
夜の蒼に道化師の釈解を以て絡まった時計と拳銃逆から數え中
現と白日夢の往來針は何方にも傾げない水滴を絶つ苦い奧歯は
砂鉄の様な記憶の殘香赫く照らす月の日の頃
ねえ如何して是程に厭しくて
ゆるせないのに
宙はあなたを想うのでしょう
おしえてよ
ねえ如何か理解らないでね
こんなわたしのこと
秘密へ誘う鉛の音が鳴渇く迄
嗚呼空の色もあなたの眼も
此の言葉も救えないのだろう
花は散れど花の侭でと願う
月の日の頃
ねえ如何して是程に愛しくて
たまらないのに
銃はあなたに向くのでしょう
こたえてよ
ねえもしもわたしがまた生を
うけてあえるのなら
其の身に融けてさようなら