宵待(よいまつ)の神(かみ)の留守(るす)に忍(しの)んだ部屋(へや)
趁待宵之神外出之隙偷偷潛入他隱秘的房間
さらさらとほどく帯(おび)は瑠璃(るり)の戀文(こいぶみ)
簌簌解下的束帶是那琉璃似的戀文
闇(やみ)を舞(ま)う指(ゆび)は白(しろ)くはかなき蝶(ちょう)
輕盈舞動於黑暗的纖指如清純皓潔的玉蝶般隱現不定
つまさきが細(ほそ)くしなり春三日月(はるみかづき)
細柔的趾尖宛若早春的月牙
床(ゆか)に散(ち)った狩衣(かりぎぬ)が
散落在地的狩衣
抜(ぬ)け殼(がら)に見(み)えて醒(さ)める
猶如蟬蛻空殼……突然驚醒……
ひとり寢(ね)の夢(ゆめ) 虹(にじ)を抱(だ)くように
像是在孤寂的夢裡擁抱彩虹一般
遠(とお)くて美(うつく)しい君(きみ)を胸(むね)に閉(と)じ込(こ)める
將美麗如出水芙蓉且鏡花水月的你擁在懷中
空蟬(うつせみ)の戀(こい)よ
這轉瞬即逝而空靈飄渺的愛戀啊
被雷聲驚醒在夜色的紗帳下
遠雷(えんらい)に目(め)を覚(さ)ませば夜(よる)の帳(とばり)
風兒拂過那座留有足蹟的紅橋
爪跡(つめあと)の赤(あか)い橋(はし)を風(かぜ)が渡(わた)る
你純真無邪的微笑
罪(つみ)のなき君(きみ)の微笑(ほほえ)み
將我心中的弦……悄然撥動……
この胸(むね)の琴線(いと)をはじく
恍若五月雨淅淅瀝瀝的幽夢期待彩虹的降臨
五月雨(さみだれ)の夢(ゆめ) 虹(にじ)を待(ま)つように
想輕輕將唇吻上花間露珠般的你
そっと唇(くちびる)をよせたい君(きみ)の花(はな)しずく
剎那間的永恆啊
剎那(せつな)の永遠(えいえん)よ
像是在孤寂的夢裡擁抱彩虹一般
將美麗如出水芙蓉且鏡花水月的你擁在懷中
ひとり寢(ね)の夢(ゆめ) 虹(にじ)を抱(だ)くように
像在緋色依稀朦朧的夢境下對彩虹的憧憬一般
遠(とお)くて美(うつく)しい君(きみ)を胸(むね)に閉(と)じ込(こ)める
在你的唇中埋入因愛而灼熱的荊棘
緋色(くれない)の夢(ゆめ) 虹(にじ)を戀(こ)うように
這轉瞬即逝且空靈飄渺的愛戀啊
そっと唇(くちびる)に埋(う)めたい熱(あつ)く燃(も)える棘(とげ)
空蟬(うつせみ)の戀(こい)よ