あとがき(prod. splashgvng)
自分の事にも興味が無い
地球の何処にも居場所が無い
宇宙の外にも行きたくない
この部屋の中から出たくもない
鎧は薄汚れた服と靴だけ
他人の視線で貫かれ穴だらけ
身を守るにはあまりに脆くて
ドアが開くのは深い夜の內だけ
文字を書く時だけ此処に居るみたい
紙に引っ掻いて出來た傷
見たものだけじゃ生々しくて痛い
からぼくが描くのはいつもそれ以外
『空想がぼくのhood
目蓋が飽く迄は固く綴じ続くずっと
君の言葉もう屆かないよ
解り合えた時再び逢うきっと』
自分の事も好きになれない
街の何処にもぼくの影は無い
砂の中だから誰も救えない
雲の上だから誰も摑めない
呪いは想いが果たせない時
屆いた世界線を描き産まれる
數え切れない程憶えがあるよ
そしてぼくはこの部屋で溺れているの
生き続く度に、がまた撥ねて
息を継ぐ為に。を今打った
ぼくは苦しみでしか息が出來ない
ぼくは憎しみでしか生きていけない
『創造がぼくのhook
喉が嗄れる迄は紡ぐこの嫉妬
ぼくの唄にはまだ意味が無いの
赦されるその時迄はきっと』
幾度と無く描いた最終回
どうせいつかは皆死ぬ未來
誰一人殘らないアンハッピーエンド
じゃあぼくは誰の為泣いているの?
最期に落とす雫が針代わり
しかしぴたりと音が止む
『ぼくはぼくで生きるよ。 』
滲んだインクのperiod
碧色はこれでお終い