不知情起何時
馴れ初めを知らぬまま
抹上淺紅的初更陣雨
薄紅點した宵時雨
被朔日洗淨
朔日に洗われて
變得雪白的話
真白になれたら
孩提之日君之側
幼き日々は貴方の傍
悠悠夢之盡
悠々夢の果て
今晚為誰而舞
今宵は誰がために踴るのでしょう
卑微的我猶如那朦朧月色
霞む私は朧月
將那朱殷色的線頭拉到我身旁
手繰り寄せる朱殷の糸口よ
願可連綿至君
貴方に続けと願う
為華麗之景
華やかな景観に
獵豔的世人接二連三
當てられ世人が列なる
悲哀值幾文
愛しみは幾匁
花朵值一文
花は一匁
沾滿了未知的嘆息帳子嘎吱作響
知らぬ吐息を浴び軋む帷
現在想變成雪花啊
今は不香の花でありたい
被無顏的人影絆住
顔の無い人影に絆されて
已經據為己有了的話
手折られてしまうのなら
袖口的手毬向著暗處滾動
袖口の手毬は転ぶ暗がりの方へ
吶求求你不要讓我一個人
ねえお願いひとりにしないで
在雲彩縫隙中消失
雲間に消える
“可憐可憐喲” 迴盪著這樣的聲音
愛しい愛しいよと木霊した
過去的日子越想越遙遠
日々は想うほどに遙か
在不會變冷的心裡霏霏落下的雪花
冷めぬ心に霏霏と六つの花
在發芽的同時
芽吹きと共に
回到那個人身邊吧
あの人のもとへ帰ろう
花街柳巷中綻放的雪月花
遊裡に咲く雪月花
卑微的我猶如那朦朧月色
霞む私は朧月
將那朱殷色的線頭拉到我身旁
手繰り寄せる朱殷の糸口よ
願可連綿至君
貴方に続けと願う
在不會破碎的明天是沒有宿緣的
千切れぬ明日に契りなどない
薄月之色
薄月の色
【兔兔】 朧月（翻自 まふまふ）