滅星プロミネンス
空を仰いだら見える星は
きっとサヨウナラの燈光
「滅星プロミネンス」
死に行く微か光瞬いたプロミネンス
冥い夜に咲いた最後の輝きはキラキラと
遠くの星に示す「私は此処に居たと」
だけどその光が屆くのは遠くの未來で
「ねぇ、どうすれば良い?」
崩れる君を抱きよせ、
言葉代わりに唇にそっと口付けた
「ねぇ、何が観えるの?」
「あなた」そうして泣いた君
「此処に居場所が欲しい」
崩れる世界に...
消えゆく遙か光崩れ去る記憶景色
雲の向こうに咲いた
最後の輝きはキラキラと
遠くの星を照らし
「あなたは其処に居る」と
だけど其の光が屆くのは滅びた未來で
「ねぇ、どうすれば良い?」
震える君を抱き寄せ
言葉代わりに心臓に耳を押し當てた
「ねぇ、何が聴こえる?」
「何も」そうして泣いた君
「此処に居場所が欲しい? 」
死に行く世界に...
空を仰いだら見える星は
きっとサヨウナラの燈光
遡る記憶見える君は
きっとサヨウナラの燈光
「ねぇ、どうすれば良い?」
震える君を抱きよせ、
言葉代わりに心臓に刃突き立てた。
「ねぇ、何が聴こえるの?」
「何も」そうして泣いた君
此処に居場所などない
死んでいた世界...
「ねぇ、最後のページはあの大きい星の色が良い」
崩れ去る空に咲く黒い黒い月