フランベルジェ
フランベルジェ
唄:巡音ルカ
嗚呼天を刺す様な甘い叫びを響かせて
迷い込んだ此の部屋に私と貴方の時間が流れる
嗚呼求められしは闇に透かした銀の髪
剎那の光に溶けて私は貴方の夢を見る
眠リ囁キ墮チテ往ク
捧ゲタ総テハ貴方ノ為
揺らめく炎が二人を貫いても
痛みだけを殘して居るから
確かな証を與えておくれよ
此の身體が錆びる前に
さあ剣を収めよ掛けた言葉は朧げに
裏側の芯を撃つ此処で終わらせる穢れた斷罪
もう赦され無いわ鋼鐵(てつ)の扉を開ける瞬間(とき)
忘卻の淵に隠れて私は最期の夢を見る
喘ギ苦シミ朽チテ往ク
誰ニモ知ラレヌ息ヲ殺シテ
地獄の業火に此の身を焦されても
心だけを殘して逝くから
辿り著いた空で共に消えましょう
羽根の様にYes, Its over.
二人の夜空に別れを告げる事も
貴方の頬を撫でる事も
死より辛い苦痛で裁かれる事も
跡形も無く灰へと変わって
貴方を愛する事が総てだから
せめて煌びやかな終劇を
世界の果てでも演じて魅せるよ
此の命が終わる前に
揺ラメク炎ガ二人ヲ貫ヒテモ――
確カナ証ヲ與ヘテオクレヨ――
-END-