レイル・ロマネスク
彼方から此処まで懷かしきイ草の景色
明日枯れてもなお蘇るように
霧のなか眠って忘れてた小さなライト
今こそ火を燈せレイル・ロマネスク
もういちど続く夢のさきへ
やがて殘す轍を辿りながら
もうすこし追いかけてた瞳
同じ道映すこと誇りにして
カタコト鳴り響くため息をかき消す音に
誘われた気がして振り向けばそこに
いつからか一人で泣いていたさな子ども
手をとり乗り込んだレイルロ・マネスク
もうニ度と還らない時から
ひとつ連れてゆける君とゆける
もうすこし追いかけていたくて
置いてきた涙のあたたかさよ
もういちど続く夢のさきへ
加速する動輸を契りに代え
もうすこし大人になった日も
このレイルの上ゆくよ君とゆくよ