胡蝶の夢
いつまでも
いつの日も
忘れない恋がありますか
触れぬまま
風のように
あなた慕(おも)う日々は胡蝶の夢
教えて
どれほど泣けば
傷ついたなら
あなたのもとへたどり着くの
この手をとって
二度と離れないように
眩しい未来(あす)へと連れ去って
愛に彷徨(さまよ)う深い夢から
攫(さら)って
いとしくて
せつなくて
泣き叫んだことがありますか
優しさを
知るための痛みなら
心などもういらない
教えて
どんな犠牲を
差し出したなら
自由の羽 授かるのでしょう
すべてを
癒し諭す愛などないなら
咽び(むせ)流す涙も乾くだけ
夜灯蛾(やとうが)に成り落ちても嗚呼
どうか
見つけて
教えて
どれほど泣けば
傷ついたなら
あなたのもとへたどり着くの
この手をとって
二度と離れないように
眩しい未来(あす)へと連れ去って
愛に彷徨う深い夢から
攫(さら)って