「乞われ 請われて コワレ者
腐れた鬼に 仇を成す」
風が痛くて 骨が軋んだ
どうせ何時か 誰でも終いにゃ 髑髏
鬼を甚振って 憂さを晴らせば
暗い咎も 忘れ去れらりょか
さあ地獄の釜が開き 今宵は百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)
殺しの数え唄 乗るも乗らぬも
斬った張ったしましょうぞ
まやかしの 児戯(あそび)許されぬ運命(さだめ)
徒に刃向かう輩は 鏖(みなごろし)
戦場の果てに 命尽きるままに
乞われ 請われ 壊れて
コワレ者
地下をのたくって 穴を見上げりゃ
蜘蛛の糸に わらわら群がる餓鬼ども
鬼の臓物食って 腹を満たせりゃ
今日の業も 切り上げれらりょか
ほら呪いの手毬唄 死ぬも生きるも
どうぞお好きにしやしゃんせ
屍の山に 血の雨が注ぎ
徒に邪魔する輩は 鏖
いかさまの博打 命賭けるほどに
乞われ 請われ 壊れて
コワレ者
「一つ 日陰にその身をやつし」
「二つ 腑抜けた輩を殺め」
「三つ 醜きこの世の鬼を退治てくれよう
乞われ 請われて コワレ者」
さあ地獄の釜が開き 今宵は百鬼夜行
殺しの数え唄 乗るも乗らぬも
斬った張ったしましょうぞ
妖(あやかし)を宿し 生きてゆく運命
徒に刃向かう輩は 鏖
戦場の果てに 命尽きるままに
乞われ 請われ 壊れて
コワレ者