-人の子は、人に、愛されよと。願い
人之子啊,願你,能被人所愛。
-神の子は、神に、愛されよと。願う
-神之子啊,願你,能被神所愛。
人であり、神であるものがいたなら、共に愛されよと
若有既是人、又是神者存於世,願你,能被兩方共同愛著。
かぜがはこぶ、
遠い記憶。 /那遙遠的記憶,乘著風而去。
歌:めらみぽっぷ
黃金にたなびく、稲穂の海に立ち
佇立於金色繚繞的,稻穗之海。
人の生み出した、鉄を絆とす
羈絆以由人創出的,名為鐵之物。
共に支えては、互いに生かし合い
一同撐起的是,彼此共存之道。
それでも、嗚呼、終ぞ、交わることはなく
然而,啊啊,依舊未曾相交。
揺らぎ、猶予う、人の祈りに
於人的祈禱之中,猶豫,動搖。
ときに愛さえ感ずることがあれども
雖然不時能感受到,那份愛意。
-されど、神は、孤獨なのだ
-即便如此,神,卻如此孤獨。
いとし子よ罪なき子よ
眷愛之子啊,無垢之子啊
生まれしことを祝えども
我為你的誕生賜予祝福
この手に抱くなど。許されはしない
但若想以這雙手將你抱起,卻絕對不被容許。
神はただ、神としてあればよい
神只要,作為神而存在,便已足夠。
故に
於是。
わが子を、抱いて。なくこともできない
我的孩子,就由別人,將你抱起。我無法哭泣。
ただ、愛されよと、かぜにのせた思いは、何処へ
只願,你能被人所愛,這份情感,乘著風,向某處而去。
鈍色に聳える、鉄の海に埋もれ
掩埋於深灰聳立的,鋼鐵之海。
人の縋っていた、信仰は消え行く
失卻了人所仰仗的,名為信仰之物。
この身の行く道は、信仰の中に在り
此身所循之道,存於信仰之中。
それを露ほども疑いもせずに
對此未有一絲的懷疑。
揺らぐことない、捧ぐ祈りに
呈上的祈禱,不帶絲毫動搖。
ときに振り返ることを望みもすれども
只是不時會渴望,回到過往。
-けれど、人は、孤獨なのだ
然而,人,卻如此孤獨。
いとし人いとし母よ
深愛之人,我深愛的母親啊
たとえ血を分けていなくとも
就算我們流得不是同樣的血
その手に愛されて。生きてきたならば
既然被您的雙手所愛,活到此時。
その想いのまま、立たねばならぬ
那麼就不得不堅守著這份信念,勇敢地站起來。
故に
於是。
膝を、ついては。なくことはできない
直起雙膝,不論如何。我不能哭泣。
ただ、生きるために、かぜにのせた思いは、何処へ
僅僅,為了能夠活下去,這份想法,乘著風,向某處而去。
-立ち上がれと、呼んでいる。自分の手で
-振作起來吧,這般呼喊著。為了能以自己的雙手,
生きる道を見出すため
找到活下去的道路。
祈るは、その行く先に。かぜが吹くように
祈禱,就在那前方。好似,風吹過一般。
いとし子よ遠き我が子よ
眷愛之子啊,我遙遠的後代啊,
人が絆を砕いたら
如果人們已將羈絆碾碎的話,
今こそこの手で。誰よりも強く
便於此刻,以這雙手,比任何人都更強烈地,
現神人たるその身を抱きしめよう
擁抱那作為現人神的身軀吧。
故に
於是,
その身を、投げ出し。なくことを赦されよ
以這副身軀,挺身而出。哭出來也沒有關係,
だた、愛すること。かぜがはこぶ思いは、此処に
僅僅,為了愛。這份想法,乘著風,就在這裡。
そして、遠く。かぜがなく
隨後,去往遠方。風哭了。