Last moment
光も屆かない 閉ざされた小さな部屋
そこにあるモノがわ たし の全て
ひとつずつ消えて 動かなくなった人形
終わる瞬間を そっと 待つだけだった
誰か聞いてるの?ここは 何処なの?
まだ、生きているの…?
哀しい噓でどうか
この現実にさようなら
屆くはずはないの聲すら失くしてしてまった
泣き続けて何も見えなくなったこの瞳
それでも願うのか?最期の瞬間に笑う 事 を
枯れた花たちに 水をあげても意味はない
いつかそれすらも 出來ない 日が來る
乾いた唇 何のためにあるのだろう?
花と同じように 二度と 開かない
いつからだろうか?棘が刺さって
痛みもなくして
嘆く事もなくてすべてを諦めていた
冷たい指じゃ何も摑むことすら出來なくて
涙で染め上げて海へ浮かべて欲しいの
産まれたその意味と証をせめて殘したいから
せめて…
脳裏焼き付いた記憶を辿る旅路
ほんの少しでも伝えること出來たら
見えない糸で繋いで一つになって
大切なモノをそのハコにしまいたいの
哀しい噓でどうか
この現実にさようなら
たった一人だけの
この世界が終わるように
瞼閉じたらもう開くことはないのだろう
終わりを告げたなら
最後に笑って'さようなら'を言うよ