紫陽花の夜---ねじ式
/Miruky
閉じ込められてた言葉が胸の中
どしゃぶりの雨を降らせる夜
/Yuumi
魔法が解けてしまうならこの痛み
抱きしめて夜を明かしたい
/Miruky
似たもの同士だからこそ解ってた
軌道が外れた二人の未來
/Yuumi
重力に惹かれる星の屑のように
塵に還る運命と
/Miruky
靜かに密かに重ねた噓
火がつき燃え出した
優しさが何の理由にもならない事
解ってたのにな
/合
ため息色した季節がほら
心に風穴を開けて
良かった事だけ頭巡り
張り裂けそうなんだよ
左脳じゃなく理論じゃなく
身體中に溢れてる
雨音に消えそうな聲
「アイタイ」
/Yuumi
「ありがとう」を重ねた日々燈しても
一度の「ごめんね」が吹き消した
/Miruky
未熟さの病に冒され彩りを失った
花はもう咲かない
/Yuumi
こんなに暑いのに手をポケットに
しまいこんで歩いたのは
いつも繋いでた右手がほら
行く場所が無いから
/合
右脳じゃなく「なんとなく」じゃなく
この部屋の片隅で
君の匂いがしだいに消えていく
/Miruky
獨りきりの狹い部屋で僕は迷子になっていく
/Yuumi
鳴らない電話に「キタイ」「オビエ」
夜が更けていく
/Miruky
ため息色した季節がほら
心に風穴を開けて
良かった事だけ頭巡り
張り裂けそうなんだよ
/合
左脳じゃなく理論じゃなく
身體中に溢れてる
雨音に消えそうな聲
「アイタイ」