black swan
「さあ、一緒に」
「踴ろうか」
「「ブラックスワン」」
差し出された細い指先あの日、
誓約(ちか)った心は、ひどく涸渇(かわ)いて
「あなただけが、欲しい」
亂れ合う慾望(ミラージュ)が、ミモザの氷に光るOh
どこを切っても(エゴに、塗れてた)
生きる為に(息を、吸う様に)
すべて、騙してね
「それでもいいから」と懇願する瞳の奧に、
浮かんだ切情(もの)を——……
「……愛してやる」
觸れる度に、凍てつく
そんな醒めた愛じゃ
ふたり、羽ばたけない
狂おしいほどの
衝動(いたみ)じゃなければ、
あの山脈(やま)は越えられないよ
(Black Swan)
モット、酔ワセテ、オクレ(コ·ノ·奧·デ)
(Black Swan)
モット、感ジテ、オクレ(コ·ノ·先·デ)
(Black Swan)
モット、羽バタイテ、オクレ——! ! ! !
掻き消された淡い誘惑
誰も知らないジェラシーオレに見せてよ
忘れかけた口唇(あじを)吸い寄せて
殘光(フラッシュ)が、剎那の翼を生んだOh
肌に殘した(赤い徴が)
永遠なら(とても、楽だろう)
消えてしまうから
「遊戯(ゲーム)じゃないからね」
熱に浮かれ、揺らいだ聲に
感じた官能(もの)が——……
「……愛おしくて」
癒えぬ傷に、燃えてたもっと黒(ヤバ)い愛で
ふたり、羽ばたくのさ
躊躇わず飛んで、ぜんぶ忘れりゃいい
この山脈(やま)を超えていくから
(Black Swan)
モット、酔ワセテ、オクレ(コ·ノ·奧·デ)
(Black Swan)
モット、感ジテ、オクレ(コ·ノ·先·デ)
(Black Swan)
モット、羽バタイテ、オクレ——! ! ! !
「オレの全てが欲しいというのなら」
「すべてを差し出す覚悟はあるのか?」
「生易しい愛じゃ、もう何も感じない……」
「生と死の狹間にある、微かなゆらめき」
「思いっきり貫いて」
「目の裏で輝いた、光だけを頼りに」
「オマエを探し続ける」
「オレだけのものになってほしいんだ……」
「もう、誰にも渡さない」
「——もう離さない……」
「二度と、羽ばたけないぐらいの、その翼を——……」
「折りたい……」
「それぐらい、愛してるというのに……」
「狂ってしまうような、この気持ちは」
「永遠に続くのか——……」
「それとも、どこかで——……」
「だから、それまでは……」
「……そばにいろ」
「限界まで」
「いってみたいんだ」
「「……——オマエと」」
觸れる度に、凍てつく
そんな醒めた愛じゃふたり、羽ばたけない
狂おしいほどの衝動(いたみ)じゃなければ、
あの山脈(やま)は越えられないよ
(Black Swan)
モット、酔ワセテ、オクレ(コ·ノ·奧·デ)
(Black Swan)
モット、感ジテ、オクレ(コ·ノ·先·デ)
(Black Swan)
モット、羽バタイテ、オクレ——! ! ! !