聖戦と死神 第4部「黒色の死神」 〜英雄の帰郷〜
アルヴァレス亡命の報は
Alvarez背叛的消息傳來
帝國のみならず
不止是帝國
ガリア全土に強い衝撃を響かせ疾った
Garia全境也很快被這一事件的沖擊沉重震蕩……
時代は英雄を求め
時代尋求著英雄
反撃の狼煙は上げられた
反攻的狼煙裊裊而上
舊カスティリヤ領が
舊Castilia領
帝國に対し獨立宣戦を佈告
對帝國發出獨立戰爭的宣戰佈告
舊ロンバルド領
舊Lombardo領
舊プロイツェン領がそれに続き
舊Preuzehn領繼而跟從
帝國內部で高まりつつあった聖戦への反感が遂に
爆発/帝國內部一直高漲的、對聖戰的反感也隨之爆發
アルヴァレスを頼り
仰賴Alvarez
軍民問わず亡命者が殺到
無論軍民都紛紛投奔向他
更に熾烈な四正面作戦を強いられた帝國は
更加熾烈地陷入四面作戰的帝國
次第に領土を削られ
領土逐漸丟失
國力を疲弊していった
國力也開始不支……
そして…戦局の流転は
這時……戰局的改變
時代にひとつの決斷を投げ掛ける
使時代迎來了一個決斷……
それは…皇帝
那就是……皇帝
聖キルデベルト六世より
聖Childebert六世
プリタニア女王へと宛てられた一通の親書
送予Britannia女王的一封親筆書信……
帝國暦四年『ベルセーヌ休戦協定會談』
帝國歷四年,“Verseine 停戰和約談判”
帝國領イヴリーヌベルセーヌ宮殿
在帝國境內的Yvelines Verseine宮殿
大理石の迴廊を進む薔薇の女王
行走在大理石迴廊中的薔薇之女王
左にはパーシファル
左側是Parsifal
右にはアルヴァレス
右側是Alvarez
柱の陰には招かれざる客
在廊柱的陰影裡則是不速之客……
黒の教団より放たれし刺客
由黑之教團派來的刺客……
死角(刺客)より放たれし時(黒)の兇弾
由死角(刺客)射出的時(黑)之兇彈……
嗚呼…歴史は改竄を赦さない
啊……歷史的改寫不可饒恕……
凍りつく時間の中を
在那凍結的時間之中
崩れ墮ちるアルヴァレス
傾然倒下的Alvarez
パーシファルの雷槍(ヤリ)が閃き
Parsifal的雷槍一閃
崩れ落ちるゲーフェンバウアー
頹然倒下的Gefenbauer
それは…歴史の流れが変わる瞬間だろうか
這是……歷史長河改變流向的瞬間嗎?
それとも最初から全て決められていのだろうか
還是說,從最初的時刻開始,一切就早已有了定數……
「…先に逝ったのか
“……你竟死在我前頭
ゲーフェンバウアー
啊……Gefenbauer……
人間(ひと)とは全く
所有的人類……
哀しい生物(もの)だな
都是如此悲哀的生物啊……”
彼を誘う最期の闇
他所沉入的最後的黑暗
その中にさえ
在那裡是……
「嗚呼…朱い…何て朱い夕陽なんだ
“啊……鮮紅……何等鮮紅的夕陽啊……
シャルロッテ…私は必ず…必ず帰って
Charlotte……我一定會……一定會回來的……”
ブリタニア暦630年
Britannia歷630年,
英雄アルベールアルヴァレス
英雄Albers Alvarez
イヴリーヌ(ベルセーヌ)宮殿
於Yvelines(Verseine)宮殿
にて暗殺者の兇弾に倒れる
倒在暗殺者的兇彈之下
彼の墓碑銘にはルーナバラッドが捧げた詩の一節が刻まれた
他的墓碑上刻著Luna Ballad獻上的一節詩文……
多くを殺し
諸多殺戮
多くを生かした
諸多救生
多くを悩み
諸多罪孽
多くを為した
諸多獻奉
<ベルガの同胞>(アーベルジュ)ここに眠ると
“Belga的同胞”(Arbelge)在此長眠……
ガリア全土を巻き込んでなお停まらない大戦
這場席捲Garia全地,無可止歇的大戰
その終結には…更に多くの血と涙
它的終結……還需要更多的血和淚
五年の歳月を要するのである
以及五年的時光……
夕陽に染まる丘
夕陽西下的山丘
寄り添うように並ぶ二つの墓標
兩座墓碑依偎並排
白鴉が凜と羽ばたいて往く
白鴉凜然展開雙翼
終わらない空の向こうへ
飛往無盡無終的天空……
END
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