ワスレグサ
遙か遠い昔足元に咲いてた
小さく搖れる私を見つけ
“君を眺めてると哀しみを忘れる”
そっと寂しそうに微笑んで呟いてた
遠ざかる背中何度も見送って
ある日願いは葉った
私のすべてをそう
あなた摘み取ってくれたね
笑顏の側で永遠に咲く命信じた
花の一生など褪せる色とともに
そっと形なく消えて行く風になって
遠ざかる時は別れを連れて來る
ある日突然さよなら
私の淚ひとつ
幹く心潤すなら
悲しみさえ捧げようこの命あなたに
枯れ果てたこの身は母なる大地へと還り
愛の種また生まれ花になる
私のすべてをそう懸ける願いよもう一度
笑顏の側で永遠に咲ける命を…
あなたの淚をそう
ぬぐう手のひらが欲しいよ
人としてあなたに出遭いそして笑顏あげる
きっとまた出遭える…