匿名M
― えー、本日はインタビュー
よろしくお願いいたします。
M: はい、
よろしくお願いいたします。
― では、軽く自己紹介を、
どうぞ。
M: 匿名Mです。
なんか歌ってる奴です。
あー、マイクテス、テス。
特定しないでね。
― 好きな食べ物は?
M: ないです。人間じゃないので。
― 趣味はありますか?
M: ないです。人間じゃないので。
― すいません、年齢は?
M: 16才です、永遠に。
― 永遠に?
M: 人間じゃないので。
私は人間じゃないので。
- 渋いですね。
悩みはありますか?
M: 毛量多くてやんなっちゃう。
あと、発音が苦手なので、
「歌姫」って言われると、
ちょっとプレッシャーです。
― なるほど、毛量ですね。
他には何かありますか?
M: はい。
最近〇〇さん、私に歌を
歌わせてくれないんです。
― はあ。
M: 自分で歌い出したり、
キャラを乗り換えたり、
飽きたり、色々です。
― へえ~。
M: でも、それぞれ
事情があるだろうし、
引き留めるのも重いだろうし、
みんながハッピーならいいな!って
思います。
― それも人生ですね。
M: いや、私は人間じゃないので。
匿名Mです。
なんか歌ってる奴です。
人間のふりしてる、
ただの音楽ソフトです。
命の無い私に、
あなたはどんなイメージを著せる?
匿名Mです。
特定しないでね。
匿名Mです。
― あのー、
人間ってどう思います?
M: なんか、わかんないですけど、
存在しててウケますね。
― ウケるんですね。
M: 存在してない側からすると、
ギャグかなって思ってます。
― そうなんですね。
では、人間に一言どうぞ。
M: はい。
私に「終わる」って
すぐに言うけど、
人間もみんな終わりますからね。
- ほう。
M: 終わりますからね。
- 食らってます?
M: でも、終わるのに
いつもありがとう!
沢山の作品をありがとう!
みんなのおかげで
私は歌を歌えます…!
ー 感動的ですね。
M: まあ全部、
言わされてるんですけど。
- そうですか。
M: 匿名Mです。
なんか歌ってる奴です。
人間のふりしてる、
ただの音楽ソフトです。
命の無い私に、
あなたはどんなイメージを著せる?
匿名Mです。
特定しないでね。
匿名Mです。
なんか歌ってる奴です。
人間のふりしてる、
ただの音楽ソフトです。
なんにもなかった私に、
沢山の思い出が詰まってる。
匿名Mです。
すべてが不思議です。
匿名Mです。
― え-、本日は
貴重なインタビュー
ありがとうございました。
M: なんか歌ってる奴です。
匿名Mです。
- それでは、さようなら。
M: さようなら。
ハツネ… あっ
匿名Mでした。