epilogue
ぼくは割れたコップを片付けてから、ゆっくりとソファーに腰掛けた。
收拾完地上的玻璃碎片,我緩緩坐上了沙發
すると、テーブルの上のある白い封筒が目に止まった。
於是,視線不由落在了桌上的白色信封上
さっき帰ってきた時に、ポストから取り出した郵便物に混じっていたものだ。
剛才回來的時候,從郵箱裡取件時混在一堆郵件裡
気になって手に取ると、表書きに請求書と書かれてある。
信封上寫著請求書的字樣,因為有些在意所以單獨拿出來
差出人は不思議工房となっていた。
發件人處寫著不可思議的工房
不思議工房。 。 ?
不可思議的工房……?
はっとして封を切り、中身を取り出すと、そこには次のような文言を記した紙が一枚入っていた。
順手拆開來,將裡面的東西取出來,信封裡只有一張紙,新的內容這樣寫道
あなたの幸せをお屆けします。
您的幸福我們將為您送到
愛することを信じなさい、愛されることに素直になりなさい。
請相信愛,請坦率地接受被愛
そして、愛を見つけたら分かち合いなさい。
之後,請分享你所找到的愛
それを生涯に渡る代償としてご請求申し上げます。
而我們所要向您索取的便是您的一生作為代價
不思議工房。
不可思議的工房
ふいにあの少女の姿を思い浮かんだ。
一瞬間腦海裡浮現出那個少女的身影
お代は後払いの成功報酬ね、と言った言葉も思い出す。
錢是成功之後的報酬,想起了這樣一句話
あれは。 。夢じゃなかったのか。 。
那個……是在做夢嗎?
呆然としていると、ピンポンとドアベルの音が鳴った。
愣了半晌,突然響起咚咚的敲門聲和門鈴聲
慌てて出ると、そこには後輩の彼女の姿があった。
慌忙趕去開門,門一打開,眼前站著的正是那位後輩少女
「また來ちゃいました。」と言って俯き加減にもじもじしている。
“不好意思,又跑來了”她說著低下頭似乎有些不好意思
手にはスーパーの袋を抱えている。
手裡抱著一大袋東西
夕飯の支度に來てくれたのはすぐにわかった。
我很快意識到她是準備來做晚餐的
「あ、ああ、よく來てくれたね。
啊……啊,你來的正好,
ごめんね、ぼくのために何度も足を運ばせて。。」
不好意思,因為我的關係害你跑這麼多趟
後輩は、「いえ、いいんです、わたしが勝手にしていることだから、気にしないでください。」
不不,這沒什麼,是我自己擅自要做的事,你不用太在意
と顔を赤らめながら言った。
後輩臉通紅地說道
ぼくはふっと笑みを零した。
我不由笑了起來
「うん、じゃ、お願いします。」
恩,那麼,就拜託你了
後輩は、今度ははいと元気よく返事して、お邪魔しますと頭を下げた。
後輩這次非常有精神地答復到,那就打擾咯~並沖我點了一下頭
彼女を招きいれ、ソファーに座って、彼女の夕飯の支度をする後ろ姿を見ながら、ふと考えた。
招待她進來後,我坐在了沙發上,看著她準備晚飯的背影,不由想到
もう一度愛することを一から始めよう。
再一次重新開始去愛
結果を気にすることより、もっと自分に素直になろう。
比起在意最後的結果,我想讓自己能更加坦率
本當の意味でお互いを必要とする関係をゆっくりと築いていこう。
真正意義上的去建立相互需要的關係
あの老夫婦のように。
就像那對老夫婦
ふいに後輩の彼女が振り返って言った。
正在做飯的後輩突然轉過身來對我說
「先輩、あまり無理しないでくださいね。」と。
前輩,不要太勉強自己哦
「うん、これからはそうするよ。 」
恩,以後我會這樣做的
自分でも驚くほど素直な聲だった。
這麼坦率的聲音連我自己都被嚇到