燈されるべき獻葬
差しのべられた虛しさに
瞳揺るがす哀の刃を
深く沈めてみましょう
まとわりついた使命ごと
棄てていけさえすればいい
獨り染みては獻葬
切に願うのはどうか
散りゆくその瞬間までただ
手を重ねて
幽遠のごとく照らす
笑みは昨日と変わらないまま
そこにあった
竦むような心が囁き出す
己が慾望という名の滴る芽
襲って離しはしない
紛れもなく刻んだ
偽りが叫ぶ祈り
優しく解き
壊れ始めた影に
現さえ隠し
宿る痛みに墮ちて
同じ眩しさの中で
生きとし逝けるものたち
何処で間違うのか
道理を求めるゆえ
徒となり果てに縋り燻る命
履き違えた幸せ
平穏を掲げ
誰も澱みに浮かぶ
壊れ始めた影に
現さえ隠し
宿る痛みに墮ちて