もう一度ドアを開けるまで
ノルマで生き延びただけのような今日を
読まない手紙みたいに重ねて
また部屋を出る
明け方多分夢を見ていた
思い出そうとはしなかった
懐かしさが足跡みたいに
証拠として殘っていたから
大通り
誰かの落とした約束が
跨がれていく
この街は居場所を隠している
仲間外れ達の行列
並んだままで待つ答えで
僕は僕をどう救える
飾られた古い絵畫のように
秒針の止まった記憶の中
何回も聞いた君の聲が
しまっていた言葉をまだ探している
♪
ビルボードの上雲の隙間に
小さな點滅を見送った
ここにいると教えるみたいに
遠くなって消えていった
不意を突かれて思い出す
些細な偶然だけ鍵にして
どこか似たくしゃみ聞いただとか
匂いがしたその程度で
臆病で狡いから
忘れたふりをしなきゃ
逃げ出しそうで
例えば未來変えられるような
大それた力じゃなくていい
君のいない世界の中で
息をする理由に応えたい
僕の奧殘ったひと欠片
時計にも消せなかったもの
枯れた喉を振り絞って
いつか君に伝えたいことがあるだろう
それっぽい台詞で誤魔化した
必要に応じて笑ったりした
拾わなかった瞬間ばかりどうしてこんなに
今更いちいち眩しい
♪
この街は居場所を隠している
仲間外れ達の行列
並んだままで待つ答えで
僕は僕をどう救える
僕の奧殘ったひと欠片
時計にも消せなかったもの
枯れた喉を振り絞って
いつか君に伝えたいことが
失くしたくないものがあったよ
帰りたい場所だってあったよ
君のいない世界の中で
君といた昨日に応えたい
飾られた古い絵畫のように
秒針の止まった記憶の中
鮮明に繰り返す君の聲が
運んできた答えをまだ
しまっていた言葉を今探している