真白
つめたい吐息夜が運びゆく
またたいてふと消えてった星達のデュエット
君がいた日を目を閉じおもうよ
肩ならべゆけば聞こえた風のセレナーデ
仰ぎ見た夏の空ふわりたゆたう雲の群れ
紅の秋にも冬の寒さにもきらりと君の笑顏
會いたいんだ會いたいんだふくらんでゆく思い
蕾がそっと花咲かせる時
君に會えるね
ハクモクレンの木の下であの日
凜と咲くましろな花と君に出會ったんだ
大切なもの達をなくしてしまうくらいなら
手にしたくないよとふさぎ込む僕に明日をくれた人よ
“寶物は寶物は失いたくないけど
愛することがきっと何よりも尊いこと”と
會いたかった會いたかったましろな花のもとで
振り向く君のほほえみにそっと
春の風が吹く