pierrot (new song)
僕はピエロ
驚くほど
踴ることに慣れてないんだ
お城の前にはいつだって
ボロボロな服のピエロが踴る
きみはなぜかそれがお気に入り
身分の差も気にせず見てた
雨の日だって嵐の日だって
ピエロは踴り続けてた
だからその彼が消えた時
小さいながらちゃんと悟った
もうこの世界のどこだって
あのピエロは居ないってこと
それも昔の話で今はもう
君は僕さえわからない
きみはいつもどこに居たって
堂々とし愛されていた
その笑顔を神は奪った
命を賭け僕は盾とし
「君」を守るそのはずなのに
なんのためにここに居るんだろう
僕はあの日のピエロを思い出し
ボロボロな服をまとい踴った
君の指が震えたように見えた
ああ僕はこのまま踴り続けよう
ああ君は僕だと気づいているかな
どうでもいいや…
夜が明けて疲れ果てた
僕を君がじっと見ていた
體はもう動かないけど
その瞳は「僕」を見ていた
君の頬を僕を見ている
涙が伝うとても綺麗な
それを拭い僕は笑った
少し眠ろう君の隣で
次起きたら春の日差しで
サーカスを見にちょっと出るよ
もっと上手く踴れるように