海が欲しいのに
何も言わずに立ち去れるのね
ガラス越しの顔は見知らぬ人あやふやな眼差し
わたしの涙はうんざりするほど
晴れ渡る朝日に姿を消す
ネオンライトの夢
すべてをあなたの胸もとに投げ出したの
後悔などしても
もう戻れはしないわ
海が欲しいのに
あなたは戸惑うまま
愛は飲み幹して
乾いた涙の果て
行くあてもなくて歩き続けて
眩しい子供達笑い聲はすれ違いに響く
どこかで見たような路地裏の影
優しく照りかえす真夏の風
デジャヴュの晝下がり
すべてはあなたの胸のもとへ駆け出したの
運命よりはやく
花びらが風に舞う
海が欲しいのに
あなたは恥じらうまま
愛は逃がさないで
めぐる季節の果て
海が欲しいのに
あなたは戸惑うまま
愛は飲み幹して
乾いた涙の果て