雨が降ってきたまるでぼくが流す汚れた涙を
「簡直就像是要把我淌下的污濁眼淚
この世界からもみ消すかのように雨が降った
從這個世界抹去一樣,下雨了。」
ぼくは自分が泣いているのかどうかすら
「我現在已經不知道臉上的是淚還是雨。」
わからなくなったどうでもよくなった
「不知道自己還是不是在哭,但是也無所謂了。」
これも神の仕業なのだろうか?
「若果說這也是天神所為,
ならばもう悲しみを抱く権利すら失ったらしい
我就連擁抱悲傷的權利都沒有了啊。」
ねぇ泣いてるの? わたしは泣いてるよ多分一緒だね
「餵,你在哭吧?我在哭,大概我和你是一起的呢。」
木を隠すなら森ってことかな
「那就像想要把樹藏起來的話,那就是要到森林裡吧。」
誰もわたしたちの涙に気付かない
「誰都沒有註意到我們流下了眼淚。」
いやわたしたちに気付かない
「不對、是誰都沒有註意到我們的存在呢。」
もしかしたら世界がこんな意味のない出逢いを
「也許是世界想要把和我們相遇這樣沒有意義的事
蔵匿してくれてるのかな
深埋起來呢。」
神様って結構やさしいのかもね
「但是神明還是溫柔的:
お互いのことなんてなにも知らないけど
就算我們互相一無所知,
今はただ誰かそばにいてほしかったんだ
但現在只想要有人陪在身邊,
今はただ
只是在這雨天的現在。」
「如果我的生命是飽含著希望而發芽的話,
たとえばぼくの命の中に芽生えたこの希望が
為什麼我會這裡誕生,
世界のありとあらゆる場所で有害とされたなら
在這一片穢土。」
なぜぼくは生まれたんだろう
「如果愛是流淌在我身體裡的血液,
たとえばわたしの血液中を流れゆくこの愛が
使得他人生出了悲傷的話,
他の誰かの命の中に悲しみを生むのなら
那麼就應該停止生命了啊。」
いっそもう絶やすべきなの
「餵,哪裡不對吧?
「啊,是最初就決定的。」
ねぇどこで間違えたのだろう
「餵,去呼吸,去聆聽,
あぁはじめから決まっていたの
去注視,去觸碰。 」
ねぇ息をするよ聴こえるよ
「就算在這個世界中誕生是錯誤的,
見つめてるよ觸れているよ
也要活下去,去互相感受
この世界に生まれたこと間違いでも
我們依舊留有的體溫。」
生きているよ感じるよ
「至少在這雨停之前,
まだぼくらは溫かいよ
餵,神明,求你了。」
せめて雨が止むまでは
「有一天甚至是善與惡,光與影,愛與憎全都
ねぇ神様許してよ
徹底都沒了邊界,失去了心,就算如此
也終於到達了那個回不去的地方。」
いつしか善と悪光と影愛と憎しみさえも
「看啊,生命,看啊,還在脈動,」
全てボーダーレスに変わり果てて心を失くしていた
「現在確確實實是在脈動著的。」
もう戻れない場所までたどり著いてしまったんだ
「就算活在這個世界是錯誤的,
ねぇ命はほら動いてるよ
我們也互相吸引,彼此尋求著
いま確かに動いてるよ
對方的體溫。」
この世界で生きてること間違いでも
「神明,至少請在雨停之前允許我們
求め合うよ惹かれるよ
感受對方的體溫。」
まだぼくらは溫かいよ
「為什麼悲會相互吸引,
せめて雨が止むまでは
為什麼惡會相互靠近,
ねぇ神様許してよ
用毒去製止毒,
用血去清洗血。 」
どうして悲しみは悲しみと引かれ合うのだろうか
「未來已經被暗淡的藍圖規劃好了,
なぜ悪は悪を引き寄せるのだろうか
只有等待慘淡的明天日復一日降臨。」
毒で毒を制したって
「明明電力和磁力相互厭惡,
血で血を洗ったって
為什麼人類要相同的創造出他們?」
暗澹とした青寫真しか描けない
「幸福像是在沙漏裡被時間銘刻出來的金字塔,
慘憺とした明日しか臨めないよ
頃刻就會被流落下來的沙粒沖刷掩埋。」
電力さえ磁力さえ同屬を嫌悪するというのに
「就算截去雙腿也感受不到疼痛,
なぜ人は同じように創造されなかったの
(啊,明明那麼的,那麼的愛啊)
砂時計型をした幸福ピラミッドは時を刻み
在這裡感覺不到臟器的不起作用,
やがて全ての粒砂が流れ落ちてしまうのかなあ〜あ
應該感到徹底的滿足,
切斷したはずの両足が痛むのではなく
但總有一種無法被滿足的感覺。」
ここに存在するはずの臓器が機能していないような感覚
「畢竟,神經衰弱會讓敏銳變得遲鈍。」
五體満足であるはずなのに
(拼命尋找,卻找不到理由。)
いつもどこかが満たされていない矛盾
「我沒有辦法逆向生長,
所詮衰弱し切った神経を鋭敏に研ぎ澄ましたところで
也沒有辦法活到過去將事情重新演繹。 」
不可逆成長をした自分を
(我也不知道為什麼。)
取り戻すことなんてもう出來ないことはわかっているんだ
「聽不到。」
(あぁこんなにもこんなにも愛しているよ)
「聽得見。」
(探しても探しても理由なんてさ)
「沒有人會為了照亮他人,
(わかんないけど)
去燃燒自己。」
「像是正能量的賣火柴的小女孩,
聞こえてる
哪裡也找不到了。」
聞こえてるよ
「現在也是如此,這雨就像是要吹滅火柴一樣,
溶暗していく數ある命に
就算如此,內心的火焰依舊微弱的亮著,
キャンドルサービスなど誰もしてくれない
接下來我們應該怎麼繼續燃燒下去呢。」
健気なマッチ売りの少女なんて
「活著,還活著。」
もうどこにも見當たらない
「仍然活著,還在活著。 」
今にもこの雨に鎮火されてしまいそうなこの炎を
「聽見了嗎,傳達到了嗎。」
それでもまだ微かに燈るこの心の燈火を
「在幸福家庭中長大的和平主義,
ぼくらはどうやって燃やし続ければいいのだろうか
只通過教科書去學習社會的政治,
那些讓地球在他們手裡旋轉不考慮別人情況的哲學,
生きているよ生きているよ
別搞笑了!」
生きているよ生きているよ
「有誰能讓我幸福?」
「什麼東西能讓我滿足?」
聞こえているか屆いているか
「感情只會是短暫的啊」
恵まれた家庭でぬくぬく育ったパシフィストたち
「我不清楚,啊,已經不清楚了,無法理解啊」
教科書でしか社會を學ばなかったポリティシャン
「是沒有原由的啊。」
人とさえ関わらず頭ん中で勝手に地球回してるフィロソファーども
「餵,在我身邊吧,照看好我。」
ふざけんじゃねえよ
「只有現在也好,抱住我。」
誰がわたしを幸せにしてくれるの
「就算是“喜歡你”還是“我愛你”也都說不出口。」
なにがわたしを満たしてくれるっていうの
「來接吻吧,緊握住手,
感情なんて全て一過性のものでしょ
就是現在,接吻吧。」
わかんないよねぇもうわかんないよわかってたまるかよ
「不久之後雨就會停下,
理由などないさ
餵,那時候神明你再製裁我們的相遇吧。」
ねぇそばにいてよ見つめてよ
永別了。
今だけでも抱きしめてよ
終
愛してるも大好きよも言えないけど
キスをしよう手を握って
今だけはさキスをしよう
やがて雨が止んだなら
ねぇ神様ぼくらの出逢いを裁いてよ
さよなら
おわり