飴玉
どれだけ人を愛せば
あなたを忘れられる?
甘すぎた契(ちぎ)りは
味気(あじけ)なく溶けてゆく
あなたが置いていった短い報(しら)せは
既(すで)に色づく季節模様だった
無機質な言葉ポケットに詰め込んだ
指先の文字次の色を無くす
夕暮れ照らす坂道左の手の違和感
押し殺しては影を伸ばしてた
赤い著色で隠す表情はきっと青
欲しがる子供みたく泣いている
もう一つ飴玉下さい
さよなら今更でしょう
どこまで冷たい人
最後の言葉だけ
優しく邪魔をする
これほどあなた愛した
罪はきっと重い
飲み込めない事も
あなたは知ってるから
早くあなたがあの人に飽きますように
早くあなたがあの味に飽きますように
角(かど)のある気を掌(てのひら)で転がすように
器用な言葉で丸く包み込む
形だけ求める夜全て寄せ合う距離
許しあう度薄れてしまうの?
そう気づいてたかもしれない
「仕方ない、これで終わりね」
そう思えればいい
それが出來ない事
疾(とう)に解(わか)ってるのに
どれだけ人を愛せば
あなたを忘れられる?
甘すぎた契(ちぎ)りは
味気(あじけ)なく溶けてゆく
早くあなたがあの人に飽きますように・・・
早くあなたがあの味に飽きますように・・・